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5.新木場の未来は
 日本の木材、木材製品の中心地である新木場で、扱っている木材が激減しているらしい。木材の流通経路から、外れてきているということ。  住宅の着工数は、増えている様だが、そのほとんどが大手ハウスメーカーの家である。そのため、今まで町場の工務店や大工さんが建てていた在来工法の家(柱を立て、屋根を上げて、建てる家)、銘木を使う和室は、激減している。その影響か、高級品の銘木(床柱、地板、天井材)を扱う業者が、相次いで倒産しているように思える。
 住宅メーカーでも、もちろん木材を使っているが、地方に広い敷地の工場を作り、輸入材などを海外から直接、自社工場に入れているようだ。そのために新木場が、必要のないものになってきている。これは、時代の流れなのかもしれないが、材木の町から材木が消えるのは、非常に淋しいことでもある。

 新木場で商売を行っている業者の70%近くが、廃業も転職もできずにいるらしい。新木場は、都の条例で”臨港地区”に指定されていて、木材と港湾関連以外の業種は、認められていない。おまけに住むことも許されていない。銀行などは、新木場の土地を担保にしても、なかなか融資してくれない。これでは、身動きできないのも当然だ。
 江戸時代から、住宅供給を支えてくれた家系が、倒産を待っている状態になっているのを見殺しにするのか?
 時代の流れは仕方ないとしても、もう少し都も考えてあげることは出来ないのか?と思う。

◇新木場(平成8年4月13日 東京新聞より抜粋)
江戸時代に、日本橋、神田などに分散していた材木集散地が、大火の一因になったことで、隅田川以東に移された。元禄14年(1701年)から、深川木場(現在の江東区木場2丁目)に定着した。昭和に入って周辺の都市化が進み、風水害の際に原木が流出する危険性が指摘され、材木業者側の用地不足もあって、昭和51年都14号埋立地”新木場”に移った。
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