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HOME木の話(目次)>13.現在の原木木材の流通事情(外国)
13.現在の原木木材の流通事情(外国)
■外国産材について

 現在、日本で使われている木材の殆どは外国から輸入されている。
 例えば、「タモ」は中国・ロシア、「ホワイトオーク」「ウォールナット」「米松」「スプルス」はアメリカ・カナダ、「ブナ」「ホワイトシカモア」はヨーロッパ、「チーク」「ラワン」は東南アジア、などだ。日本は多くの木材の供給を外国に頼っている。
 しかし、ここ最近「海外からの丸太の仕入がとても難しくなて来ている」と各国に出向く仕入業者の人達は言う。
 そこでその原因を少し説明してみたいと思う。

 まず、中国産。中国からは「タモ」を多く輸入しているが、これは去年('98年)の大洪水でかなりの量の原木がやられてしまった。それは木材の市場にも影響を及ぼしている。また、壊れた家々の再建・復旧に木材を優先的に使用しているため、国外への輸出は控えられている。そもそも日本向けの良材は不足している。
 アメリカ・カナダ産の原木・木材も、アメリカ国内の好景気で住宅産業がとても忙しく、やはり国外向けに出荷するよりもアメリカ国内を中心に出荷している。やはり日本向けの良材は不足している。
 またヨーロッパも、安定供給出来る「ブナ」以外のものは不足気味である。
 全体的な視野から高級材のツキ板用材の市場にスポットをあてて見てみると、原木はあるがグレードの厳しい日本向けのものは不足している、というのが現状だ。これはやはり、日本がグレードの高いものだけを好む傾向そのものに問題があるのではないだろうか。

 アメリカ側からの”世界の市場”という見方で説明してみると、それは一目瞭然だろう。例えば、10本の原木があった場合、そのうちの1〜2本のいいものだけを選んで買って行く客より、まとめて10本買ってくれる客に商品を売りたいと思うのは売り手側としては当然の事だと思う。この前者が日本で後者がヨーロッパだ。アメリカとしては当然、10本まとめて買ってくれるヨーロッパ、あるいは木材・ツキ板にして出荷できる中国を相手に商売をしたいのだ。  一方、日本と同じように中国から「タモ」を輸入していたヨーロッパは、現在日本の北海道産の「タモ」に切り替えて輸入している。北海道産の「タモ」はグレードの点で日本国内での需要がないのだ。
 ちなみに、ヨーロッパは以前から「タモ」に限らず「ナラ」 「セン」等も日本から輸入している。「曲がり」「フシ」「タレ」は日本では欠点とされ使われないが、彼らは木味の善し悪しで判断するようだ。また逆に、変わった形でフシ等が入っているものを銘木として扱うケースもある。我々から見ても北海道産の木材の木味は最高である。しかし「グレード」という壁が邪魔をして国内では使われない。輸入もままならない、と言っている一方でこれもおかしな話だ。
 アフリカ材、東南アジア材に関しても、殆ど同じ事が言える。日本が好む良材は少なく、販売力、購買力のある諸外国に原木を持って行かれているようだ。

 結局、一番の問題点は日本が「グレードに関する見直しを一向にしようとしない」と言う事だ。相変わらず欠点のない良材ばかりを求めている。先日も海外市場に詳しい人物と話をしたが、彼らはもう日本の市場に対してまるっきりと言っていいほど期待をしていないのだそうだ。このままで行くと、本当に日本だけ世界の市場から取り残されてしまう。

 日本はとにかく、何から何まで良材にこだわりすぎる。全てが良材でなければいけない、という考え方は改めていく必要があると思う。適材適所、それぞれ適した場所に適したものを使えば良いだけの話だ。今後は少しづつでもいいから世界のグレードの基準を取り入れて行かなければいけない時期に来ているのではないだろうか。
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